水族館で発見され、各地で飼育されていながら、野外では見つかっていなかった「謎のクラゲ」がいる。
その出自の一端が、神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館と山形県鶴岡市立加茂水族館が参加した、ハワイ太平洋大学(米ホノルル)などとの国際共同研究で明らかになった。謎のクラゲはどこから来たのか――。
このクラゲはヒドロ虫綱マツバクラゲ属の「コブエイレネクラゲ」。1992年に鳥羽水族館(三重県鳥羽市)の水槽内で発見され、新種とわかった。
鳥羽湾で採集した魚や海水などとともにポリプ(クラゲの前の状態)が入ったとみられ、その後、国内各地の水族館に提供されて飼育されるようになった。
一方で野外では採集されず、「水族館でしか発見されていない謎のクラゲ」とされ、そのルーツは謎に包まれていたという。
生態や遺伝子データなどを精査したところ…
今回の国際共同研究では、コ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル